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読み書き障害(ディスレクシア)学習案 – パーツ分け戦法【実践編】

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Support / 支援Study Support / 学習支援LD / 学習障害Approach of Dyslexia / 読み書き障害の支援・対処法
この記事は約4分で読めます。
こんな人にオススメ!

・発達性読み書き障害(ディスレクシア)でお悩みの方
・ディスレクシアの学習案を知りたい方

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はじめに

今回は、ディスレクシアの学習案をご紹介します。

ディスレクシアの学習は、現在色々な方面から研究がなされています。

その中で、私が子どもたちと一緒に試し、効果があると理論的にも考えられる方法をお伝えします。

第一回は、「パーツ分け戦法」です。

それでは、いってみよー。

効果が見込めるディスレクシアのタイプ

この学習法は、ディスレクシアの要素の中の「視覚処理の困難」に焦点を当てています。

文字の形をうまく認識できない人

文字を記号として捉える傾向のある人

画数が少なければ少ないほど書きやすい・読みやすい人

パーツ分け戦法

考え方

文字を「意味のあるもの」として捉えるのが難しい場合、「文字を記号のように捉える」傾向があると、子どもたちと話していて感じます。

これは、ディスレクシアの要素の中の「視覚処理の困難」から引き起こされる現象であると考えられます。


私はあなたを愛しています。

この二つは、実は同じ意味になります。(下はアラビア語)

人間は、その文字が意味をなさないと感じると、まるで記号のように感じる傾向があります。

下のアラビア語は、まるで地図記号が複雑になったもののように感じますね。

もし日常的に使う文字が、下のアラビア語のように感じられていたとしたら、日常生活でさえ大きなストレスを感じることになります。


少し見方を変えて、この状態で読む・書くがラクにできないかと考えてみます。

これは、世界で一番画数が多い漢字、「ビャン」です。

これでしたら、一般の人も記号のように感じられるかもしれません。

では、これを覚えるとしたらどう覚えるか。

「へん」や「つくり」で覚えることもあるでしょうが、一番早いのは「漢字の中に含まれる『知っているカタチ』」を探すことでしょう。

月、糸の上半分、言…。私たちはモノを覚えるときに、自分の中の記憶と繋ぎ合わせるのが一番上手に覚えられることを知っています。

要は、『分解』です。

ではこれを、ひらがなやカタカナに応用したら。

もともとひらがな・カタカナは漢字を簡単にしたものです。更に分解しても良いのではないでしょうか?

方法

トレーシングペーパーや透明名刺カードに油性マジックで部品ごとに書く。

違う文字の部品と重ねたり、回転させたり、オリジナルひらがなを作ってみたり。

でもちょっと作るの難しい。

という訳で、作りました。五十音、ひらがな全部です。

例えば、「あ」です。

一画目は、「な」「ま」「よ」…といったひらがなと、ほとんど変わりません。

二画目は、「い」「け」「れ」…といったひらがなと、ほとんど変わりません。

三画目は、「の」、「め」の二画目と、ほとんど変わりません。

実際に教材を作ってみて思うことは、

「ひらがなってほとんど同じ形の使いまわし」

でした。

カタカナも同様です。

ここで全てを公開することはできませんが、こちらでカード教材として販売しています。

1つずつ手作りであること
並々ならぬ情熱を注いだこと
クリアカードで重ねて習得できる・防水性がありどこでも持ち運べるよう材料から試行錯誤したこと
これらの理由から、少し値が張ります。

まずは「あ」行のみのおためしセットでご検討いただけましたら幸いです。

正規版では、カードの遊び方三通り、運筆練習も加わります。

もちろんご家庭で作成されても良いと思います。

是非お子さんと一緒に分解し、書き順等は一旦考えずに「文字で楽しむ」ということをしてもらえたらいいなと思います。

私が読んだ本で「父のハラはメタボ」というカードを作っているご家庭がありました。
これも「父」という漢字を「ハ」と「メ」に分解し、自身のカタカナの記憶と結びつける「パーツ分け戦法」だなぁと感じました。

本の内容も非常に現実的で分かりやすく、とてもためになります。

おわりに

今回は、「文字を分解する」という学習方法についてご紹介しました。

学習方法とありますが、まず「文字に親しむ」ことが大切であり、特に幼児・小学校低学年のお子さんが取り組みやすい方法かなと思います。

私の学習に対する考え方は所々で述べていますが

「楽しくラクに学習する」

です。

自身の特性に合わせて、楽しくラクに生きていきましょう。

それでは、またお逢いしましょう。

保護者相談のご紹介

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発達障害・学習障害のご家庭への、保護者相談を行っています。

通常の育児と同じく、発達障害・学習障害をお持ちのお子様との生活は、キラキラしたものばかりではありません。

「傷ついた人は間に合わせの包帯が必ずしも清潔であることを要求しない」

三島由紀夫の言葉ですが、この言葉の通り、多くの本に書かれている「理想の理論」は時に全く役に立ちません。

現実の生活に基づいた、現実的なそれでいて明るい未来が見える支援を常に心に置いています。

是非お困りごとをお聞かせください。

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今日もお読みいただきありがとうございました!

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