
最近スマホの電池が勝手に無くなるので、
S:スマホの
D:電池
G:が
s:すぐ無くなる
SDGsと呼ぶことにしました。電池が持続して欲しいとの願いを込めて。
今日から使っていいですよ。
どうも、ひつじぃです。
はじめに
今回から、算数障害の具体的な困りごとに対し、どう支援・対処をしていくかを見ていきます。
今回は数処理です。数処理ってなに?という人はこちらへどうぞ。
それでは早速いってみよー。

ようやく実践編です!
対象の困りごと
① 数詞・数字・具体物が対応しない。
例:「さん!」と言いながら指を2本立てる
② 大きな数を正確に読めない。
例:「101」を「じゅういち」と読む
③ 数えることが難しい。
例:りんごの個数を数えられない
事前に考えるべき点
視覚に異常はないか。
眼球運動に異常があると、数字が認識できません。よって、違う数字でも判別が難しくなります。
また、桁の認識も難しくなると考えられます。
ADHDの不注意特性はないか。
モノを数える際、注意が大きくそれてしまい一瞬数を数えることから意識がそれている可能性があります。
そうすると、正しく数えることは難しいと思われます。
聴覚に異常はないか。
聴覚に異常があると、数詞の音が聞き取れません。そのために発音を間違えていたり、判別ができていない可能性があります。
ワーキングメモリーに異常はないか。
視覚的・聴覚的ワーキングメモリーに異常があると、数を数える際に覚えていられません。
視覚や聴覚は医療機関に、不注意・ワーキングメモリーはWISC等の検査で分かります。
これらがクリアできていたら、次の項目へ進みましょう。
算数障害としての考え方
数詞・数字・具体物について
復習です。詳しくはこちらの記事へどうぞ。

ここでの具体物は、分離量(数えられる量)、連続量(数えられない量)の両方を含みます。
連続量の方が目で確認しにくい分、難易度は上がります。
この中で、「数字」と「具体物」の関係に関しては、就学前は生活上で経験がなく、就学後に習得することもあるかと思われます。
注意点
考える順番
① これは算数障害の問題なのか
② 算数障害であれば四領域のどこに困難があるのか
③ 領域の中の具体的にどういった点に苦手があるのか
必ずこの順で考えるようにしてください。
この記事をはじめから辿っていけば大丈夫です。
間違えることへの恐怖
「苦手な子はどれだけ強がっていても『できなかったらどうしよう』と常に思っている」
これを忘れないことを徹底して欲しいと切に願います。
正確には、恐れているのは「間違えること」ではありません。
間違えることによって「どう思われるか」です。
しかしこれは本人の中のことであり、「だったら周りがどう思っているか伝えればいいよね」は100%の回答に絶対なりません。
どれだけ「大丈夫」と言っても、「もしかしたら」が拭いきれない、そのくらいの気持ちの中に彼らはいると考えてもらえたらと思います。
試してもできない時
「試してもどうしてもできない」ということも、もちろんあります(脳機能障害からくるLDなど)。
その場合は、
「これ以上続けて本人の自尊心が低下すること」
「能力を獲得しラクに生きることができること」
この2つを天秤にかけ、必ず本人の気持ちを聞いてください。
勉強は「ラクに生きる可能性を広げるためにするもの」です。
その勉強によって結果的に自尊心が低下し、可能性が狭まってしまうようなことは絶対に避けるべきです。
どうしてもできない場合は、トップダウンでツールに頼ればいいのです。
スマホをかざせば「何個あるか」を表示してくれるものもあります。
「習得は絶対ではないこと」
「どこまで学習すべきかの判断基準を常に持つこと」
この2つを必ず心に留めて、「本人と一緒に」取り組んでいただきたく思います。


おわりに
今回は数処理の悩みのメカニズムに関して見ていきました。
「要点を押さえる」ことがとても大切になってきます。
スモールステップでできているか。
目指している習得内容・課題は正しいか。
沢山の方法を試しても、結局要点を押さえられていなければほぼ意味がありません。
私が見てきた中でも、「数処理の習得なのに計算も一緒にしてしまっている」「間違えるのを恐れて答えることができない」こういったケースをたくさん見てきました。
また、「視覚の異常の問題なのに、一生懸命見えない数字を追って計算している」ということも稀にあります。
まだまだ知られていない分野の「困難」ですから、慎重にスモールステップでアプローチしたい、私も勉強し続けたい、と常に思っています。
さて次回は、具体的なアプローチ方法についてです。
それではまた逢いましょう。
一緒に勉強して、ラクに生きるぞ!
【発達障害・学習障害のお子様がいるご家庭の保護者相談】
発達障害・学習障害のご家庭への、保護者相談を行っています。
通常の育児と同じく、発達障害・学習障害をお持ちのお子様との生活は、キラキラしたものばかりではありません。
「傷ついた人は間に合わせの包帯が必ずしも清潔であることを要求しない」
三島由紀夫の言葉ですが、この言葉の通り、多くの本に書かれている「理想の理論」は時に全く役に立ちません。
現実の生活に基づいた、現実的なそれでいて明るい未来が見える支援を常に心に置いています。
是非お困りごとをお聞かせください。
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