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「10、20、30までの数をうまく読めない」のはなし。【実践】

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Support / 支援Numbering / 数が上手く読めないLD / 学習障害Approach of Dyscalculia / 算数障害の支援・対処法
この記事は約5分で読めます。
こんな人にオススメ!

・算数障害(ディスカリキュア)の支援・対処法について知りたい人
・数をうまく読めなくて困っている人
・算数の教材を探している人

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駅でちびっこが「しゃんばんでぐち~」ってはしゃいでたので

ニヤニヤしながら「おじさんが案内してあげるよ人生の三番出口…」ってぼそっと言ったら

隣りにいた嫁さんに怒られました。

それでもちびっこはかわいい。おじさんはキモチワルイ。

どうも、ひつじぃです。

はじめに

「10、20、30までの数を数えられない」というお困りごとへの具体的なアプローチです。

それではいってみよー!

10より大きい数は難しいよね…。

対応単元

小学校1年生「10までの数」

小学校1年生「10より大きい数」

支援・対処法

10までの数(数詞と数字の一致)

すごろく

1つ目の工夫は、すごろくです。サイコロは半具体物の「目」が使われており、数処理の習得に使えます。

しかし、数処理が習得できていない段階で、サイコロの目を見ても意味がありません。

そこで、このようなサイコロを作ります。

そしてすごろくです。

このサイコロの意図は、

・スモールステップで数処理を習得する
・具体物と数字の間に「半具体物(数えるための便宜上のモノ。この場合黒マル)」を挟み、習得しやすくする

の2点です。

すごろくの意図は、

・具体的操作と数詞を連動させる

です。

まず、一気に沢山の数を習得することは難しいため、1から「2つずつ」習得を目指します。

その過程で、「りんご」→「黒マル」→「数字」という流れで確認ができ、「出る面は違うけど同じ読み方をするものがある」と認識してくれたら狙い通りです。

使い方としては、すごろくをする際に使用し、本人にも「1と2しかないよ」と教えてしまって良いと思います。

その上で、出た目が「1」なのか「2」なのか、「りんご・黒丸を数える」「数字を読む」ということをしてください。

最初は間違いがないように、一緒に数え・読んでください。
答えてもらう、は習得ができてからの復習で行ってください。

このサイコロを使用しての失敗は、「間違いを恐れて当てずっぽうに数え・読む」ことです。

20までの数を数える(10を基本にして読む)

11からの数は、少し難易度が上がります。

理由は、「現実的に目にして数える機会が少ない」からです。

2桁になることから、「10を基準にして読む」ことに重点を置きます。

20玉そろばん

20玉そろばんというものがあります。この学習に最適です。

100玉のものなどありますが、できるかぎり20玉のものを使用してください。
たくさん玉があると注意がそれたり、混乱を招きます。

【20玉そろばんの遊び方】

① そろばんの玉を向かって右に集めておく。

② そろばんの上の段の玉を指さしながら「イチ」から順に一緒に数え、玉を左に移動させる。

③ 11~20までの数を数えながら、下の段の玉をに移動させる。作業の途中で「はいストップ!カードタイム!」と伝えて作業を止め、今数えていた数のカードを取ってもらう。

一通りそろばんの玉(具体物)と数詞が一致するようになったら、今度は数字と数詞の一致を試します。

【カードの遊び方】

① カードを11から20まで順に並べてもらいます。

② 一部のカードをひっくり返します。

③ひっくり返したカードの数字を言って、カードをもとに戻して確認します。

30までの数を数える(数字の構造を理解する)

30までの数は、もはや暗記では難しくなります。

数字の表記の構造を理解することで、30より大きい数も正しく読めるようになります。

すごろく

数字の表記の構造に重点を置いたすごろくです。

① スタートからゴールまで、順にマス目に数字を書いてもらいます(確認することが目的なので、薄く数字が書いてあります)。

② 通常のサイコロを使い、すごろくゲームをします。この際、1つ山を超えたらシールやコインなどのプレゼントを渡します。

③ 「山の高いところにある数字にはどんな共通点があるか(=5、6が含まれている)」「2つ目の山と3つ目の山はどう違うか(=桁目の数が違う)」などの質問をし、「数の表記の構造」に気づいてもらいます。

大事なのは「数の表記の構造」を理解することです。

2つ目の山と3つ目の山がこういう形で違うなら、4つ目の山はこうなるはず!」と予想ができたらもうゴールです。

おわりに

さて、今回は数処理の30までの数に関して見ていきました。

要点は「楽しく数字と数詞と具体物を一致させる」「楽しく数の表記の仕組みを知る」ですので、色々と応用できると思います。

さて次回は、「100、1000といった大きな数の読み書き」を量・桁のシステムからアプローチする方法についてご紹介します。

それではまたお逢いしましょう。

みかんならいくらでも数えられるぜ!!

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